「必ず儲かる!」という言葉の罠—不動産投資で失敗しないための全知識
「最近、投資講座の受講生からこんな相談を受けたの。
『“必ず儲かるマンション投資”って営業を受けて、もう契約直前なんですけど…大丈夫でしょうか?』って。」
私ははっきり答えた。「“絶対に儲かる”なんて言葉を使う投資に、安全なものは存在しない」と。
表向きは「安心」や「安定」という甘い言葉で包んでいても、その裏にはリスクや落とし穴が必ず潜んでいるの。特に、不動産投資は大きな金額が動くからこそ、一度の失敗があなたの人生を大きく変えてしまう可能性があるわ。
この記事では、不動産投資の**「闇」と「光」を徹底的に解き明かし、あなたが騙されないための具体的な見極め方と3つの防御策**を解説していきます。
なぜ「不動産投資」は甘い言葉で売られるのか?
投資に不安を抱えている人は、どうしても「安心」「安定」という言葉に惹かれるもの。
そこを狙って、不動産投資は“副収入”や“節税効果”を前面に押し出して営業されることが多いの。
でも、その裏側には、あなたの資産形成を食い物にする構造的な問題と巧妙な仕組みがあるのよ。
- 業者にとって利益率が高いから、強引に売られる
- 初心者の「節税」「年金対策」という不安につけ込んでくる
- 長期ローンを組ませ、空室や修繕といったすべてのリスクは投資家に押し付ける
だから私は受講生にいつも言っているの。「“誰でも儲かる”と言われた瞬間、まず疑いなさい」って。

不動産投資で失敗する人の共通点と、「闇セールス」の手口
不動産投資で失敗する人は、多くの場合、以下の共通点を持っているわ。
- 即決を迫られ、冷静な判断ができない
- 都合のよいシミュレーションを鵜呑みにする
- 「節税」の効果だけを過剰に信じてしまう
こうやって冷静さを奪い、心の弱みにつけ込むのが、「闇セールス」の典型的な手口なの。
不安を煽る即決営業:「今、決めないと損しますよ!」
「この好条件の物件は、今すぐ契約しないと他の人に取られますよ!」
「金利が上がる前に、決断を急いだ方がいいですよ!」
──こういった言葉は、あなたの冷静な判断を奪うための常套句よ。不動産投資は、決して衝動的に決めるものではないわ。即決を迫る業者は、顧客のためではなく、自分たちの利益を最優先している可能性が高いのよ。
都合よく作られた収支シミュレーションのカラクリ
営業マンから提示される収支表は、「満室想定」という最も都合の良いシナリオで作られていることがほとんどよ。でも、現実の世界は違うの。
- 空室リスク: 賃貸需要の低いエリアや築年数が古い物件は、数ヶ月間、あるいはそれ以上空室になるリスクがあるわ。空室期間中のローン返済は、すべてあなたの自己負担になるの。
- 修繕費と管理費: 突発的な設備の故障や、数年ごとの大規模修繕費用は考慮されていないことが多いわ。エアコンの故障、外壁の塗り替え、エレベーターの交換…これらは数十万円から数百万円単位の出費となることも珍しくないわ。
【現実的なシミュレーション例】
- 想定収支: 毎月10万円の家賃収入 − 7万円のローン返済 = 毎月3万円のプラス
- 現実収支: 家賃収入(空室率10%で9万円) − ローン返済7万円 − 修繕積立金1万円 − 管理費0.5万円 = 毎月マイナス0.5万円
このように、提示されたシミュレーションだけを信じて、数年後に赤字へ転落する人を私は何人も見てきたわ
「節税効果」を過剰に強調する営業トークの真相
不動産投資の大きなメリットとして「節税」があるわね。特に、建物の減価償却費を利用した節税は、あたかも所得が減ったかのように見せる魔法のようだけど、これはあくまで一時的な効果に過ぎないわ。
長期的には、ローン返済額や維持費が収入を上回り、結局は赤字になるケースも珍しくないの。税金は安くなったとしても、手元から現金は減り続け、結果として資産を失うことにもなりかねないわ。

本当に信頼できる不動産投資とは?成功するための3つの防御策
ここまで不動産投資の「闇」を解説してきたけど、誤解しないで。不動産投資そのものが悪いわけじゃないの。
問題は「正しい入口を選べるかどうか」
これに尽きるわ。
本当に信頼できる投資先や相談窓口は、こうした特徴を持っているわ。
防御策①:総額コストとリスクを隠さず明示している
信頼できる業者は、物件価格だけでなく、仲介手数料、登記費用、火災保険料、そして毎年の固定資産税や維持管理費など、購入から運用までにかかるすべてのコストを明確に提示しているわ。
さらに、満室想定ではなく、空室率や大規模修繕費用を含めた現実的な収支シミュレーションを提示して、リスクについても正直に説明してくれるの。
「リスクを説明できる業者は信頼できる」
これが私の持論よ。
防御策②:複数の専門家に相談し、比較する環境を持つ
不動産投資の成功は、入口での判断が9割を占めるわ。一つの業者の話だけを鵜呑みにするのは非常に危険よ。複数の業者や専門家から話を聞いて、物件や条件、そして担当者の質を比較することが、何よりの防御策となるの。
どの物件が良いか、だけでなく、
「そもそも自分に不動産投資が向いているか」
「どのくらいの予算で始めるべきか」
といった根本的な部分から相談できる環境を持つことが重要ね。
防御策③:あなた自身の「知識」を武装する
これはもっとも基本的なことだし、あなたも耳が痛いだろうけど、あえて言うわ。
それは、
不動産投資に関する最低限の知識を持つこと、よ。
それは、いざという時、あなたを闇から守る盾となるわ。物件の価値を見極めるための**「利回り」や「キャッシュフロー」といった基本用語、そして「ローン返済比率」**といった指標を理解しておくことで、営業マンの言葉に惑わされずに済むの。
逆にこの程度の知識もなく、営業マンに乗せられてお金を投じてしまうのは、絶対にダメ。

成功する人と失敗する人の違い
失敗例:20代、自己資金ゼロのワンルーム投資
どのような状況で失敗したか?
この投資家は、自己資金がまったくない状態で、営業マンの「頭金はゼロでも大丈夫!」「家賃収入でローンは完済できます」という言葉を鵜呑みにしました。物件は、駅から遠く、築年数も古いにもかかわらず、「将来は再開発が進む」という根拠のない話を信じ、高めの価格で購入してしまいました。
契約後、最初のうちはなんとか入居者がつきましたが、築年数がさらに経過すると、新築の物件が増えたことで空室が目立つようになりました。家賃収入がないにもかかわらず、毎月のローン返済は滞りなくやってきます。さらに、エアコンが故障したり、給湯器を交換したりと、予期せぬ修繕費が重なり、貯金が底をつきました。結果として、ローンの支払いができなくなり、物件を売却しようにも、購入時より大幅に価値が下がり、売るに売れない**「ローン地獄」に陥り、破産寸前まで追い込まれた**のです。
成功例:40代、複数社を比較したマンション投資
どのような状況で成功したか?
この投資家は、不動産投資に興味を持ったものの、いきなり契約するのではなく、まず複数の不動産会社とファイナンシャルプランナーに相談しました。彼が重視したのは「担当者の誠実さ」と「リスク説明の有無」です。ある会社からは高利回りの新築物件を勧められましたが、別の会社はあえて築年数が古くても安定した需要がある都心部の物件を勧め、さらに空室期間が3ヶ月続くことを想定した収支シミュレーションを提示してくれました。
彼は、複数のシミュレーションとリスクを比較検討した結果、最も現実的なプランを提示した会社と契約。頭金も自己資金から十分用意したため、ローン返済額に余裕がありました。入居者が変わるタイミングで壁紙の張り替えやクリーニングは行いましたが、修繕費のための積立も事前に行っていたため、予期せぬ出費にも慌てることはありませんでした。結果、計画通りに家賃収入で安定した収益を確保し、堅実に資産を増やしていきました。
同じ「マンション投資」でも、入口で相談する相手を間違えると未来は180度変わるの。
まとめ ― 投資で未来を変えるために
「必ず儲かる」と言われたら、その瞬間に警戒すべきよ。でも、信頼できる窓口で比較して、自分自身の知識を武装すれば、不動産投資は将来の資産形成に大いに役立つの。
私が受講生にいつも伝えているのは、
「投資は**“比較できる環境”**を持つことが何よりの防御策」ってこと。
私自身も、不動産投資を始めるときは必ず複数の専門家に相談しています。
あなたの未来を守るために、ぜひ一度、中立的な専門家に話を聞いてみませんか?
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